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実はもっと活躍していた!戦国時代の女性

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■戦国の時代と女性
 古い時代、女性の地位は低く、それが現代になって男女同権になった…
 よく言われることですが、実際には、古い時代ほど、日本は男女同権でした。
 明確に、男尊女卑の風潮が確立したのは明治時代に入ってからであり、江戸時代、そして、それよりも前の戦国時代には、女性の地位は高かったと言われます。
 戦国時代においてもそれは同じです。
 時代劇やドラマなどでは、権力に翻弄される、悲劇のヒロインとして描かれることが多く、また女性は戦に出る男性を心配して見守るだけ…
 そんなイメージで描かれることもありますが、実際には違いました。
 もちろん、悲劇のヒロインのような女性がいなかったわけではありませんが、現代並みか、それ以上に女性は活躍していたのです。
 NHKの大河ドラマでも、女性が主人公のドラマはたびたび描かれ、そこでは自立した、「強い」女性の姿が描かれます。ドラマなので誇張している部分はありますが、その姿はあながち誇張されているばかりではありません。
 動乱の時代に、日本の女性はどのように生きたのか? ここでは、その一端を紹介していきましょう。

■大河ドラマで描かれた戦国女性
 大河ドラマで有名になった女性と言えば、「篤姫」でしょう。この人物は、戦国時代というよりは、江戸時代の最後、幕末の人物ですが、大きな時代の流れに翻弄されつつも、強いパーソナリティと家族愛をもって生きた姿は、多くの人の共感を生みました。
 戦国時代では、権力者や、大名のそばの女性が描かれることが多いですね。女性が主人公のものとしては、徳川秀忠の妻、江姫を描いた、「江 ~姫たちの戦国~」があります。このドラマは、女性が主人公という以前の問題(歴史と異なる創作部分が多すぎる、など)で批判をされてしまった作品ですが、戦国時代の女性の立場、役割をうかがい知ることのできる作品でもあるでしょう。
 大名のそばの女性が描かれたものとしては、織田信長の部下であり、その後豊臣秀吉と親交を結んだ、前田利家の妻、まつの姿を描いた「利家とまつ」や、低い身分から出世した大名山内一豊を支えた(というより、むしろプロデュースした)妻、千代を描いた「功名が辻」などがあります。
 これらの大河ドラマは、女性の社会進出が進む現代社会の中で、女性の視聴者の共感を得られるよう誇張されている部分もありますが、それまでの、「戦乱の時代、女性は被害者」という片面的なイメージを覆した、という面から見れば、大きな意義があるといってよいでしょう。

■権力を握った戦国女性
 男性を操り、または、男性以上の権力を持った戦国女性と言えば、豊臣秀吉の側室であった淀君や、戦国時代とは少し離れますが、江戸時代の大奥の権力を確立した春日局などが挙げられるでしょう。
 また、少し前の時代の日野富子も、応仁の乱の契機を作ったといわれるなど、歴史に大きな影響を及ぼしています。
 さらに歴史を手繰っていけば、日本では女性の天皇も多く即位しており、動乱の時代に、女性の役割、立場は強かったことがうかがえます。
 ちなみに、「女性が権力を握ると世が乱れる」ということが、日本だけでなく世界各国で描かれています。それは、女性の持つ美徳のひとつである、「愛情」が関与する側面があるでしょう。

■自らも戦った戦国女性
 戦国時代は戦乱の時代でした。したがって、女性の中でも、男性と同じように、時には、男性以上に戦った人物もいました。
 2017年の大河ドラマの主人公は井伊直虎に決まりましたが、これは徳川家康の有力な家臣であり、徳川家の軍事面で大きな役割を果たした井伊直政の養母です。
 井伊家は、「井伊の赤備え」と呼ばれ、徳川家の戦争では常に先頭を切って戦い、江戸時代に入ると、大老を任される名家となりました。その基礎を築いたのが、直虎であり、彼女は、家の中心となって井伊家を支えました。
 そのほかでは、西国一の勇者と言われた立花宗茂の妻であった立花誾千代(ぎんちよ)や、のぼうの城で有名になった成田甲斐などがいます。